【AFM】急性弛緩性麻痺(きゅうせい しかんせい まひ)
という子供の手足が麻痺する謎の症状が急増しています。
ネットニュースでもアクセスが急増しています。
原因が特定されていないので、
症状があいまいな感じがあります。
アメリカの疫病対策センター(CDC)から、
とても心配なニュースが流れてきました。
急性弛緩性麻痺(きゅうせい しかんせい まひ)
急速に拡大しているとして警告されていますが、
どのような病気で日本の子供への影響や、
ワクチンがあるのでしょうか?
小さな子供がいるお父さん・お母さんには
とても心配なニュースですので調べてみたいと思います。
子どもの手足に急にまひが出る「急性弛緩(しかん)性まひ」の報告数が、10月ごろから増加!
3年前の2015年より、エンテロウイルスD68感染症の
流行と同時に”まひの報告が相次ぎ”、
厚生労働省は2018年5月から
全国の医療機関に報告を求め、監視を強めていました。
家に帰ったらすぐ手洗いの徹底と
疑わしき症状があれば医療機関への
早めの相談を呼びかけている。
国立感染症研究所によると、
全国で週に数例だったまひの報告が
最新の1週間(2018年10月22日~28日)で
9例報告がありました。
その前の週も10例あったそうです。
感染症疫学センターによると1週間に10例は多いすぎると・・・
2018年5月以降の累計は86例の報告が・・・
兵庫、岐阜で8例、
東京、愛知で6例、
福岡5例、
埼玉、千葉、神奈川、大阪で4例と増加の一途を絶えない。
原因としてエンテロウイルスD68の感染が指摘されている。
エンテロウイルスD68型(EV-D68)は、
主に咳嗽・喘鳴等の呼吸器症状を
引き起こすウイルスである。
2014年に米国でアウトブレイクの発生が報告され、
その後カナダ、欧州、アジアなどでも
アウトブレイクが確認された。
日本でも2015年秋期に東京都の4例を
はじめとして全国的な流行を認めた。
急性弛緩性麻痺との関連も指摘されており、
2014年8月~2015年3月に
米国で107例が報告され、
うち半数近くでEV-D68が検出されている。
日本でも2015年8月~12月に
59例の急性弛緩性麻痺の症例が報告されており、
うち9例はEV-D68陽性であった。
小児まひとも呼ばれるポリオや手足口病を
引き起こすウイルスの仲間なんだそうです。
せきのしぶきなどで感染し、夏から秋に流行します。
発熱など風邪に似た症状が出るそうです。
病原体の検査には時間がかかるため、現時点では
まひの患者の一部からしか検出されていない。
だが、各地の医療機関から
今年は11月6日までに、
呼吸器の病気を含めてウイルスの検出が
26件報告された。
2017年は6件、2016年は1件の報告でした。
2018年の今年に急速に症例報告が増加しています。
エンテロウイルスD68との関連が
あるとは確認できていません。
流行のあった2018年8月~12月に手足のまひが出て、
脊髄(せきずい)に異常があった人が約60人でした。
大人は4人だけで、半数以上が5歳未満だった。
その多くにまひが残ったそうです。
急性弛緩性麻痺とは?ワクチンはあるの?
【AFM】急性弛緩性麻痺(きゅうせい しかんせい まひ)
とはどんな病気でどんな症状なんでしょうか?
【AFM】急性弛緩性麻痺とは?
多くは何らかの先行感染を伴い、
手足や呼吸筋などに筋緊張の低下、
筋力低下、深部腱反射の減弱ないし消失、
筋萎縮などの急性の弛緩性の運動麻痺症状を呈する。
AFMはポリオ(急性灰白髄炎)と似た衰弱性の症状で、
4歳前後の子どもの発症が多く見られる。
ミネソタ州で最近急増し、全米22州に広がっているそうです。
ポリオ(急性灰白髄炎)とは?
感染者の90~95%は症状が出ません(不顕性感染)が、
約5%には発熱、頭痛、咽頭痛、
悪心・おう吐、倦怠感、頚部硬直、
下肢痛などの症状が見られます。
感染者の200人に1人に下肢麻痺が出現し、
そのうち5-10%が呼吸筋麻痺により死亡すると言われています。
ウイルス感染が原因ではないかと言われていますが、
発症の原因が全く特定されていないんだそうです。
2014年から急性弛緩性麻痺が子供への発症が増加し、
2017年(昨年)子供が1人死亡しました。
子供に手足の筋肉の衰えや麻痺が見られたら、
直ちに病院で受診するように呼びかけています。
もっとも心配な事は
発症の原因は特定されておらず、
有効なワクチンが存在しないそうです。
日本の子供の15歳未満の急性弛緩性麻痺は全数届出を!
日本の子供にも影響がある可能性があります。
日本小児科学会では15歳未満の
「急性弛緩性麻痺(AFM)」が2018年5月1日から
全数届出疾患になったことを公式サイトで呼びかけています。
急性弛緩性麻痺/急性弛緩性脊髄炎ならびに
喘息様症状を認める急性呼吸不全症例の多発について
2015年秋の急性弛緩性脊髄炎(AFP)の大流行後、
同様の流行が発生した場合に備え、
同学会予防接種・感染症対策委員会が
AFPサーベイランスの準備を進めていたということです。
今回、5類感染症となったことで、
管轄の保健所に7日以内に届け出ることが義務付けされています。
急性弛緩性脊髄炎(AFP)を起こす疾患は、
急性弛緩性麻痺(AFM)をはじめ、
外傷性脊髄損傷、
ボツリヌス症、
狂犬病、
日本脳炎などがあるということです。
子供の症状が似ている又は疑わしきは、
病院に行く事がまずは先決です。
腸内から悪玉菌が消えた?
あわせてお読みください。