KYB製の免震オイルダンパー・制御オイルダンパーを使用した、
マンションの棟数やデベロッパー名は?
全国でKYB製の検査データが改ざんされたダンパーを
使用したマンション名は?何棟あるのか?
マンションを購入した人は、
日々心配している事と思います。
親会社のKYB(一部上場企業)と
子会社のカヤバシステムマシナリーが
共同住宅(マンション)や庁舎や病院などの、
建物名を10月19日に公開すると発表しています。
マンションデベロッパーへのアンケート!
マンション購入者(エンドユーザー)は
KYB製の免震オイルダンパーが使われているか知りたくて仕方がない!
DVはマンション名はわかっているだろうが、
パニックを防ぐために公表を慎重にしている。
KYBはデベロッパーに配慮し、
マンション名の公表は許可されたものだけに・・・
もし、DVの圧力でKYBがマンション名を
公表しないような事があれば、
今度はDV側が信用を失墜する事になりますよね!
用途別:KYBの不正オイルダンパーを使用
出典元:https://1manken.hatenablog.com/
用途別では住居(マンション)の納入が圧倒的に
多いことがわかります。
マンション | 253件 |
事務所 | 175件 |
医療・福祉施設 | 159件 |
庁舎 | 109件 |
その他 |
253件の内訳の殆どがタワーマンションです。
どのマンションに改ざんダンパーを使用したかは、
今後も公表する事はないだろうとの事です。
公表を嫌がっているのは、マンション管理組合であり、
資産価値が減ってしまう事を恐れている。
国土交通省はこういう事件では
「データは基準に達していないが危険はほとんどない」
というスタンスで、いつも火消しに回る。
今回もその手に出てきた。
改竄ダンパーを使用している建物には、
一定の検査を経た上で暫定使用を認める、
という方針を打ち出した。
つまり、改竄ダンパーを使ったマンションが竣工した場合、
契約者に引き渡して住んでもらってもOKと理解できなくもない。
つまり、引渡し済のマンション名は公表されず、
ダンパーを交換できる時期が来たら、
未公表のまま交換という事になりそうです。
大手デベロッパー:KYB製免震オイルダンパーと制御オイルダンパー使用有無のアンケート結果は?
三井不動産レジデンシャル | 調査中 |
三菱地所レジデンシャル | オイルダンパーを使用しているが改ざん品かは調査中 |
住友不動産 | 調査中 |
野村不動産 | オイルダンパーを使用しているが改ざん品かは調査中 |
東京建物 | 調査中 |
東急不動産 | 調査中 |
大京 | 調査中 |
レオパレス21 | KYBのオイルダンパーは使用していない |
日本エスリード | KYBのオイルダンパーは使用していない |
大手DVの分譲マンションで多数使われている事は間違いなさそうです。
DVに聞いても、ダンパーが不正かどうかまでは、
判断がつかないと思います。
免震マンションは阪神淡路大震災による地震以降、
マンションデベロッパーのセールストークになったようです。
マンションデベロッパーはエンドユーザーに対して、
「震度7でも大丈夫!」と・・・
KYB(カヤバ)製の検査データ改ざんオイルダンパーを使ったマンションは?
2018年10月19日16:00~
KYBから発表が始まっていますが。
しかし、マンション名の公表は
マンションの資産価値が下がるという
見解から未公表のようです。
これは、マンション販売のデベロッパーが
公表を認めなかったと思われます。
10月19日に開かれた会見で、
KYBの斎藤圭介取締役専務は、庁舎のみを公表した理由を
「国、自治体の建物が
不特定多数の出入りで(公表の)上位にいく」と説明。
その他の物件に関し、
「公表の同意を取る作業も問い合わせの
対応も後手に回っている」と謝罪した。
公表されていないが、
不適切な免震・制振装置が使われている
マンションの住民に対し、
多大な迷惑をかけているとの認識も示した。
また、子会社の従業員が改ざんの疑いを指摘した
8月上旬以降も装置の出荷が続いていたことを指摘されると、
「不適切だった」と陳謝した。
KYBは不適合品が台湾に輸出されていることも明らかにした。
結果的にはマンション名は未公表でした。
KYB(カヤバ)からマンション名や施設名が
発表され次第、記事を更新いたします。
KYB(カヤバ)の検査データ改ざんをした
免震オイルダンパー・制御ダンパーが
使用されている建物の特徴ですが・・・
①地盤が安定していない地域(海沿い等)
②超高層マンション
③免震マンションと表示されていたマンション
④大手デベロッパーが販売した高価格帯のマンション
各DVのホームページを見てみました。
このマンションが怪しいと想像がついてしまう
マンションも見受けられました。
KYB(カヤバ)の公表前に、マンション名を
書いて間違いがあると、迷惑をかけますので、
私の想像の域で止めさせていただきます。
しかし、
大手DVのHPよりこれかなと!?
と想像できる物件は、私だけではないハズです。
ネットを見ていくと
マンション名がハッキリ公開されている
建物もありました。
例えば、
ヤフオクドームの目の前の分譲中の2棟が・・・
でわかりますよね。
KYBのダンパーが使われているようです。
ただし、
不適合か基準内かが不明なのは
もどかしいですよね。
改ざんが行われていた可能性が高い期間は
2003年1月~2018年9月まで。
KYB製のオイルダンパーのシェアは半分以上です。
施工したゼネコンから、
KYBとの日ごろの取引があるので、
KYB製が使われているかもと想像ができてしまいます。
現在、分譲中であればマンションは売れなくなるし、
引き渡しが済んでいれば保障問題が。
この件は、いばらの道を辿りそうです。
2020年までに免震制御装置の交換は出来ない現実!
KYB(カヤバ)は2020年9月までに改ざんした免震制御装置を交換すると
記者会見で発表しましたが、そうもいかないようです。
KYB(カヤバ)の1社だけで、交換できるものでもないからです。
オリンピックパラリンピックの開催を控えて、
東京周辺は工事ラッシュです。
そんな中で、ゼネコンの現場代理人(現場監督)は足りない、
職人は足りない中で、KYBの改ざんダンパーの交換に
協力している暇が無いのです。
「現実問題、やりきれないよ」。
ゼネコン幹部は、油圧機器大手KYBによる
検査データの改ざんが発覚した
建築用免震・制振用装置の交換工事に早くも白旗を揚げる。
KYBの免震制御装置の国内シェアは45%もあります。
2棟に1棟はKYBの免震制御装置を使用ということになります。
ゼネコン・デベロッパーとの取引も日本国内大手ばかり。
そんな中で建築ラッシュ・分譲マンション建設ラッシュの中で、
ダンパーの交換に立ち会う余裕のあるゼネコンがいないのです。
そもそも、免震制御装置を使うような建物は、
超高層ビルや超高層マンションが多い訳ですが・・・
そのような超高層を担当した現場代理人は
技術・経験がトップクラスな人ばかり。
今現在、そんな技術・経験が豊富な現場代理人が
余っている訳もありません。
改ざんの疑いがある建物・マンションは986から更に増え、
約1,000棟にもなります。
実際に交換が必要かもしれない、免震制御装置(オイルダンパー等)は
約10,000本。
建物の地下に設置される免震ダンパーはまだ
交換しやすいかも知れないが・・・
各階の壁の中に埋め込まれた制振用の
交換はKYB1社で出来る訳も無い。
ゼネコン・躯体ハツリ業者・型枠大工
・とび職・コンクリート業者などの
協力が絶対不可欠です。
設置個所の壁を取り壊し、免震制御装置を交換し、
またコンクリートで埋戻し、仕上作業が必要。
そして写真で何度も見られたと思うが、
あの重そうなオイルダンパー。
繰り返しになりますが、超高層の建物ばかり・・・
建物まで搬入してから、高層階まで搬入しなくてはいけない。
殆どの建物のエレベーターに入らない長さなんです。
お金を払って免震制御装置の交換をしたくても職人がいない!
いたとしても、職人の人工(1日の職人の日当)は
5万~10万払わないと協力をしてくれないかも知れない・・・
交換工事のコストは膨大になること必至なんです。
ダンパーは1本30万円くらいらしいですが、
その1本を交換するためにどれだけの人材が関わるのか?
床面積900平方メートルの
タワーマンションの例を挙げれば、
制振用装置はワンフロアに10本程度が使われている。
交換は1本につき装置代や工賃で100万~数百万円だろうと言われています。
1棟丸ごと交換すると単純計算で億円単位になる試算なんだそうです。
交換は各階につき1週間くらいは掛かるとされています。
交換のために、マンションの住民が
ホテルなどへ滞在するコストも一体いくらになるのか?
ゼネコン曰く、2年で交換など無理でしょうと・・・
まとめ
KYBは改ざんした免震装置を全て交換すると発表していますが、
交換完了は2020年9月になりそうとの事です。
しかし、膨大な費用と職人不足!
計画通りにはいかず、ずるずる工事が遅れそうな
気配を感じるのは私だけでしょうか?
